2016.09.10

イクメン?父親?言葉の意味を考えて、自身の在り方に出会った事

イクメンという言葉。
もう完全に定着しましたよね。

僕も「イクメンですねー」と言われる事があります。
子供連れてスーパーいってる時だったり、
仕事で会う人に子供の話(雑談)をしている時だったり。

まあ、父親である僕が子供と共にする姿が見えると言われるわけです。

 
ネットで、こんなtwitter投稿を見ました

“育児をする男を「イクメン」と言うのではなく「父親」と言うんです” 心にすーっと入っていく言葉を目にした。その通りだ。子にとって自分はイクメンではなく父親だ。イクメンって言葉、ホントもうやめませんか。
— のむ@11/8いびがわマラソン (@nom_12) 2015, 7月 2

あー、なるほどな。

たしかに会社員時代は「イクメン」という言葉もすんなり入ってきてました。

その後、独立して、子供との時間も増え、
積極的に子供と向き合うようになってからというもの、
イクメン」というより「父親」という言葉がしっくりくるようになりました。

イクメン?と、父親?それって、どんな事なんだろう。

僕自身、以前と何が変わったのか、ふと考えてみました。

何事なの??

「子育て◯◯てます」
下記、どの言葉をつかいますか?

1.「(僕)子育て手伝ってます」
2.「(僕)子育て協力してます」

僕は以前は1
この時に愚痴として出る言葉は「なんだよ、せっかく手伝ってんのになぁ。」笑

そして、

今は2です。

例えば、
親戚の家の引越しなのか、
自分家の引越しなのか。
 
前者は手伝うで、後者は協力する(しあう)
 
他人事なのか、自分事なのか。
違いは明確です。

現実の育児と向き合って

僕が独立して間もない頃、
育児の壁にぶつかりました。

ちょうど次男が産まれ、
初体験の二人目育児がスタート。

長男の年齢は活気盛んな3歳。笑
長男のメンタルのバランスがあきらかに乱れていたし、
妻も次男の授乳があり、睡眠時間もロクにとれていなかったです。

そんな時にお手伝い気分で、

「これは、どうしたらいい?」
「これって、こんなもん?」

ってのを
都度、妻に聞いていたんじゃ、育児はまわりません。

そんな「現実(リアル)の育児」というモノを
体験して悟る事ができました。笑
 

そんな「現実な育児」と向き合う日々を過ごしていたら、
ほんの1ヶ月もすれば、
ここまではいけてるから、あとはこれだけお願い
◯時にここまで終わらせたいけど、問題ないか?
と、
戦力と存在感が増してました。笑

「イクメン」でも「父親」でもいい。

結局、他人事が自分事になったんですね。
「イクメン」でなく「パパ」や「父親」って言葉がしっくりくるようになったのは
僕の在り方の変化だと思います。

あ、でも。
僕は「イクメン」という言葉は悪い言葉だと思いません

なぜなら、実際に、
「イクメン」という言葉ができたおかげで、
会社でも、
飲み会のお誘いを断ったり、育休を取りやすくなったパパも多いと思います。

僕もそうでした。

男性が子供の事を言いやすい、育児の事を話しやすい雰囲気が
社会的に徐々に作られましたし、
街で「イクメンですね」って声掛けされると、
その人とコミュニケーションだってとれます。

イクメンという言葉は、
国が少子化打開の一策として、
男性の子育て参加や育児休業取得促進などを目的として作った言葉らしいですが、
このおかげで社会の「育児と男性」のイメージ・現状に変化が表れたのは事実です。

ウチが通ってた産婦人科の先生は、
「男は「自分がパパなんだぁ」って最初は演技して過ごさないと
父親という自覚をもてない。
なぜなら、男性は出産という経験ができないから。」
って言ってました。

たしかに、多くのパパは子供の生まれた翌日には会社に出勤してるでしょう。
そして、会社での風景はなんも変化はないはずです。
業務内容も特に変わるわけでなく、勤務時間も変わりません。

その反面、ママの日常は恐ろしい変化です。
そりゃあもう、180度の変化です。
出産した後から、24時間365日対応。

出産は男にできません。
身体的な変化の有無に、出産体験の有無、授乳体験の有無という差まであるんですから、
パパはママの視点を完璧に理解することはできないと思います。

そう考えると
「イクメン」という言葉から自分の育児に対しての視野が広がって、
「イクメン」という言葉から身の回りや社会に変化がうまれた。
 
自分自身、自らの力で「イクメンじゃなくて、父親って感覚だなぁ」って感じたんじゃないです。
「イクメンという単語」の環境、そこから得た経験から、
「父親」という感覚に変わったという事は、ご縁があった訳です。
それがあって、今があるのだから、とても有難い事なのだと思います。

それに気付けてよかったです。

言葉の捉え方は千差万別、言葉にとらわれず、
子にとっての親は誰なのか。
その事実を大事にしながら、子供と向き合っていきたいですね。

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